PAY IT FORWARD
こんにちは。屋台けいじで提供している「保留ラーメン」のお話しをさせてください。少し長くなりますが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。保留ラーメンの発想の起源は2014年頃にイタリアから始まった活動で、カフェで客が1杯のコーヒーを買う時に、お金のない誰かのために「1杯分の料金を前払い(保留)」する善意の活動で、店はお金に余裕のない方から申し出があった場合、前払い(保留)されたコーヒーを無料で提供する活動です。また、ペイフォワード(Pay it forward)とは、自分が受けた善意を他の誰かに渡すことで、善意をその先につないでいく考え方です。善意を与えてくれた本人に恩を返す代わりに、他の誰かに善意を送ることから、日本では恩送りとも言われています。この活動をラーメンに置き換えたのが「保留ラーメン」です。

Problem presentation
貧困問題の根底には、家庭の収入減少と所得格差の拡大が大きな問題として言われていますが、屋台けいじを営業している福岡県は、昨今急激に人口が増えており、共働きの家庭や一人親の世帯も多く家族の時間も縮小しているため相対的貧困率は増加傾向にあります。この現状を少しでも解決したいとの思いから「保留ラーメン」を始めました。また、福岡県の場合、生活保護や就学援助の状況を勘案すると子どもの貧困率は全国数値を上回っているのではないかと考えられています。
・ 日本の子どもの相対的貧困率は16.3%
これは日本の子供のおよそ6人に1人が貧困状況に置かれている事を示しています。
・ 生活保護世帯の状況
福岡県における生活保護を受給する17歳以下の子どもの数は17,893人。
・ 社会的養護を必要とする児童の状況
福岡県における児童養護施設や里親などの社会的養護を必要とする児童の数は、毎年およそ1,800人前後。
・ ひとり親家庭の状況
福岡県における母子家庭の世帯数は74,728 世帯、父子家庭の世帯数は 9,975世帯。
・ 要保護及び準要保護児童生徒の状況
市町村が実施する就学援助の対象となる要保護及び準要保護児童生徒数は、91,521人であり、公立小中学校の全児童生徒数に占める割合は22.6%
・ コロナ禍における子どもの状況
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、失職や減収による経済的困窮に対する保護者の不安や子どもの生活リズムの乱れなど、子ども及びその保護者に様々な課題が生じているおそれがある。
・ 災害や天災の多い日本
福岡県は災害や天災は少ない地域と言われるが、九州北部豪雨の爪痕は未だに根深く、九州の心臓部である福岡都心部での「もしもの備え」が極めて不十分であり、行政頼りではなく、民間での防災意識の向上と連携システムの構築が急務である。
・ 社会課題
さまざまな理由で家族と離れて暮らす子どもたち日本には、虐待、病気、貧困など、さまざまな理由で家族と離れて暮らす子どもたちが40,000人を越えています。その子どもたちは、家族と離れたあと、社会で子どもたちを養育する「社会的養護」のもとで暮らしています。

・ 虐待相談対応件数
「虐待相談対応件数」は、1990年に統計を開始して以降、一度も減少することなく増加しつづけ、2021年には年間20万件を突破し過去最多を記録しました。核家族化が進み、ひとり親世帯が増加する中で、地域社会から家族が孤立することで養育に困難を抱えている家族が多いことがうかがえます。
・ 日本の代替養育数と難しい里親養育
増え続ける虐待相談対応件数に対し、社会的養護のもとで生活できる子どもたちは、とても少ない状況が続いています。つまり、社会的養護のもとで生活することができずに、厳しい状況のまま生活を継続している子どもが増え続けていることがうかがえます。里親が少ない日本では、社会的養護の子どもたちを受け入れる定員の数(里親や児童養護施設等の定員数)は50,000人〜60,000人分しかなく、この定員の数は30年間ほとんど変化がありません。また、里親が少ないため、家庭的な環境で暮らすことができる子どもたちは全体の約20%の子どもたちしかいない状況が続いています。一方で、里親への支援の仕組みが充分ではないため、養育に不調をきたす家庭も多く、支援の仕組みや、養育の質向上のためのプログラムが必要とされています。
・ ヤングケアラーの顕在化
ヤングケアラーとは、本来、大人が担うような家族の介護や世話などを日常的に行っている18歳未満の子ども・若者のことです。公立中学2年生の 5.7%(約17人に1人)公立の全日制高校2年生の4.1%(約24人に1人)が「世話をしている家族がいる」と回答しており、1学級につき1~2人のヤングケアラーが存在している可能性があることが分かっています。


ATTEMPT
未来を担う子どもたちが生まれ育った環境に左右されず、本人の意欲と適性に応じて教育を受け、地域社会を支える一員として活躍できる環境構築の一助を担うことを目標に、屋台けいじでは「子ども達の貧困問題解決、子育て世帯支援、ヤングケアラー支援」を主な目的として保留ラーメンを"100円" で提供し、地域で見守り育てる仕組み作りを推奨します。この保留ラーメンは皆様の協力のもと、善意で集まった資金から提供させて頂きます。
・ 中学生までのお子様
・ 中学生までの子育て世帯家族
・ ヤングケアラー
・ 経済的に不自由な方
2018年に保留ラーメンの提供を始めた当初、保留ラーメンは"無料"で提供していましたが「無料のラーメンを注文し、無料で提供される事に"後ろめたさ"を感じる」と言った意見が多く寄せられました。届けたい人に気持ち良く受け取って頂く事、保留ラーメンを食べる人にとって注文しやすい事も大切だと考え、現在「保留ラーメンは100円」で提供しています。また、屋台の営業時間や営業場所の関係上、保留ラーメンを届けたい方に届けられない事もあるので、出張保留ラーメンの"無料提供"を行います。そのために各所との連携を図りたいと考えています。該当する方や、該当する方をご存知の場合は、屋台けいじに連絡頂きますよう宜しくお願い致します。
・貧困の状況にある子供、貧困の状況に陥るおそれのある子供。
・生活保護世帯の子供や児童養護施設に入所している子供。
・ひとり親家庭の子供。
・子ども食堂運営者。
・行政、保育所、学校、ボランティア、社会福祉協議会、NPOなど地域関係者。
・災害などの天災被害に遭われた方。

SAVE THE SMILE
受け継ぎたい文化と守りたい笑顔のために。
子どもは宝であり未来への希望です。伸び悩み、低迷が続く日本経済に加え、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による社会経済活動の鈍化。このような状況を踏まえ、厳しい状況にいる子どもたちをきめ細かく、かつ切れ目なく支え、将来にわたる貧困の連鎖を断ち切れるよう、全ての子どもたちが生まれ育った環境に左右されず、本人の意欲と適性に応じて、教育を受け、職業の選択の幅を広げる事を大人の務めとして果たしていきたいと考えています。貧困問題の解決は行政任せではなく、学校やNPO、一般企業など、官民一体となって子どもたちを支援していく必要があります。次世代を担う全ての子どもたちが、夢と希望を持って成長していくことが大人の願いであり、子どもたちが安心して健やかに成長できる環境を整えることは、社会全体で取り組むべき重要な課題です。飲食店は昔から革新的な技術や発想によって新たな価値を生み出せていない業界だと感じています。時間も労力も人一倍掛かりアナログな屋台ですが、不自由な故に自由な発想で、新しい仕組み作りを行い多くの人に福岡博多の屋台を知り、体験し、今の時代だからこそアナログコミュニケーションを愉しんで頂きたいと願っています。まだまだ、改善点の多い「保留ラーメン」ですが、皆様のご理解とご協力宜しくお願い致します。

DONATION
寄付先
店頭では保留ラーメンへの寄付は賽銭箱にお願いしております。当ホームページではPayPal・XYM・BTC・ETHで寄付を募ります。皆様の協力とご理解よろしくお願いします。
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地域社会の共同体
故きを温ずねて新しきを知る
自然と「おかえり」「ただいま」が言える地域社会の共同体としての店作りを大切にし、古き良き日本の生活様式と人間関係を伝えるため、温故知新の考えを大切にする飲食店です。食を通し、驚きと喜び、人の繋がりを生む場所作りを行い、福岡博多が誇り愛される屋台文化を伝えていきます。

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ADDRESS 〒810-0042 |
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BUSINESS HOUR 19:00 ~ 26:00 ( LO 25:30 ) |
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CLOSING DAY 日曜日 / 月曜日 / 火曜日 |